公開日: 05.03.2026 • 読了時間 ~1 分
GolfFix vs DeepSwing:AIゴルフスイングアプリ2本を詳細比較
GolfFixとDeepSwing、選ぶならどちらか。2つのAIスイング解析アプリを、欠点の診断、スピード、ハンズフリー練習、ラウンド、料金で比べました。
2026年10月更新:iPhone版DeepSwing 3.3、Android版DeepSwing 1.4に対応しています。
GolfFixとDeepSwingは、どちらもAIでゴルフスイングを解析するアプリです。iPhoneでもAndroidでも使え、スイングのどこが悪いのかを教えてくれる点も共通しています。それでも、それぞれ1週間ほど使えば性格の違いははっきりします。GolfFixの中心にあるのは、名前のついたスイングエラーの長いカタログと、エラーごとのレッスンです。DeepSwingの中心は計測です。チェック項目ごとに数値を示し、動画からヘッドスピードとボールスピードを測り、練習場では打席まるごとをハンズフリーで記録し、今ではコースにもついてきます。
以下、項目ごとに比べていきます。GolfFixに関する情報は、2026年10月4日時点のApp Storeの掲載情報、公式サイト、リリースノートに基づいています。
先に結論を言うと、名前のついたエラーをできるだけ多く知りたい人、無料プランで十分という人にはGolfFix。はっきりした数値、スピード計測、手を使わない練習、打つ合間の音声アドバイスが欲しい人にはDeepSwingです。DeepSwingはApp StoreまたはGoogle Playから入手でき、年間プランなら7日間の無料トライアルで試せます。
ひと目でわかる比較表
GolfFix | DeepSwing | |
対応端末 | iPhone、iPad、Android | iPhone、iPad、Apple Watch、Android |
無料版 | 「Assistant Coach」による解析(広告あり) | 録画、読み込み、解析。結果をすべて見るにはPro |
有料プラン(2026年10月) | 月額14.99ドル、年額99.99ドル(ドイツでは17.99ユーロ/99.99ユーロ) | 月額9.99ユーロ、年額59.99ユーロ(7日間無料トライアルつき)、買い切り149.99ユーロ |
ハンズフリー撮影 | アドレスからフィニッシュまで自動検出、複数スイングのまとめレポート | 1スイングとマルチスイング(自動トリミング、バックグラウンド解析) |
解析 | 名前のついた45以上の問題点、スイングを8ステップに分解 | 6つのフェーズ、基準範囲つきの20以上のチェック項目、スイングスコアの内訳 |
クラブの軌道 | クラブと手首の軌道を色分け表示 | クラブヘッドの軌道からスイングプレーン、オーバーザトップ、シャフトの傾き、キャスティングを判定 |
打つ合間のフィードバック | 「Focus Drill」で1球ごとに画面表示 | ライブコーチがスコア、いちばんの修正点、次の1球へのヒントを音声で伝える |
ヘッドスピードとボールスピード | 非対応 | 正面からの動画で計測、レーダー不要 |
コースでの利用 | なし | ゴルフラウンド機能でホールごとのスイングスコア |
解析を行う場所 | 明記なし。動画はサーバーに同期される場合あり | スマートフォン上。解析のための動画アップロードなし |
スイング解析のアプローチの違い
GolfFix
GolfFixによると、AIは45以上のスイングの問題点を見つけ、それぞれに解説、直し方、見本となるビジュアルを用意しています。スイングをアドレスからフィニッシュまでの8ステップに分け、ステップごとに骨盤と肩の回転、背骨の傾き、体の軸を表示します。2026年3月からはクラブの軌道と手首の軌道を別々に描き、バックスイング、切り返し、ダウンスイングで色分けするようになりました。2026年9月からは、レポートの上に自分でガイドラインを引くこともできます。
無料プランでは「Assistant Coach」が、有料の「Advanced Plan」ではより踏み込んだ解析を行う「Head Coach」が担当します。スイングごとに姿勢スコアがつき、月次レポートでは平均と、いちばん良かったスイング、悪かったスイングを確認できます。
DeepSwing
DeepSwingは6つのフェーズ(アドレス、バックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクト、フィニッシュ)を自動で見つけ、正面から撮ったのか後方から撮ったのかを判別し、20以上のチェック項目(1つの撮影方向につき約15項目)を実行します。GolfFixが名前のリストを示すのに対し、DeepSwingは実測値と、その値が収まるべき範囲を示します。デフォルトの基準範囲をいくつか挙げます。
- アドレスからトップまでと、トップからインパクトまでの時間の比率(テンポ):2:1〜4:1。
- バックスイングでの横ずれ(スウェイ):肩幅の0.40倍まで。
- アイアンでのトップの腰の回転:25〜45度(ドライバーは35〜55度)。
- デリバリーポジション(P6)までに腰がボール側へ出てしまう量(TPIが最もよく見られるスイング特性のひとつに挙げるアーリーエクステンション):肩幅の0.18倍まで。
- インパクトでのリード側の肘(右打ちなら左肘)の角度:150〜190度。いわゆるチキンウィングも数字で見えます。
スイングプレーン、オーバーザトップ、シャフトの傾き、キャスティングは、体の動きだけでなく、検出したクラブヘッドの軌道から計測します。スイング軌跡は、バックスイングが青、ダウンスイングが黄、フォロースルーが紫、ボールの飛び出しが赤で表示されます。スイングスコアには、どこで点を稼ぎ、どこで落としたかを示す内訳がつき、解析ではその動きを、それが起こしやすい球筋と結びつけて説明します。(球の曲がりそのものはフェースとクラブパスの関係で決まります。だからDeepSwingはフェースの向きを推測するのではなく、その球筋を生みやすい動きを示します。)フェーズのマーカーが違うコマに置かれていたら、iPhoneでは自分でドラッグして再解析できます。
どちらのやり方が合うかは、学び方次第です。名前のついたエラーとレッスンがあるほうが頭に入る人もいれば、1週間ドリルを続けたら腰の前への出が0.25から0.15に減った、という変化を自分の目で確かめたい人もいます。後者ならDeepSwingのほうが合うはずです。チェック項目の詳細はAIゴルフスイング解析のページで紹介しています。
練習場での撮影
GolfFixは、アドレスからフィニッシュまでのスイングを検出して録画します。2026年6月以降(バージョン履歴を参照)、「Swing Recorder」には解析モードと自撮りモードがあり、1回のセッションで打った複数のスイングはひとつのレポートにまとめられます。Bluetoothリモコンはアプリ全体で使え、撮影ガイド(正面ではVゾーンと尾骨のライン、後方ではスタンスのライン)が構図づくりを助けてくれます。掲載情報では、60fpsの動画はプレミアム機能とされています。
DeepSwingには4つの入口があります。「録画」はカウントダウン、トリミング、クラブ選択がある定番の方法です。「読み込み」では写真ライブラリの動画をそのまま取り込めます。1スイングは、ボールの前で静止すると自動で待機状態になり、録画し、フィニッシュのあとで止まり、トリミングして解析まで済ませます。ボタンを押す必要はありません。マルチスイングは、カゴ1杯分を打ち終えるまで止まりません。1球ごとに別のスイングとして保存され、次のボールをセットしている間にバックグラウンドで解析されます。iPhoneではどのモードも120fpsか240fpsで撮影し、セッションの開始や一時停止はApple Watchからも操作できます。
どちらのアプリも、スマホまで歩いて戻らずに練習できます。違いが出るのは40球ほど打ったころです。DeepSwingはバックグラウンドで解析を進めるので待ち時間がなく、あとで履歴を開くと、その打席の全スイングがスコアつきで1枚のセッションカードにまとまっています。
1球ごとのフィードバック
GolfFixの「Focus Drill」は、練習スイングのたびに「即座の解析とフィードバック」を画面に表示します(バージョン3.14からは、間隔を最短1秒にできます)。掲載情報に、音声によるアドバイスの記載はありません。
DeepSwingのライブコーチは、スイング中に骨格のオーバーレイを表示し、打ち終わると音声で話しかけます。内容はスコア、最も重要な修正点と次の1球で試すこと、そして短いヒントを最大2つ。言葉は平易で、プロフィールの利き手をもとに実際の左右で話すので、左打ちの人にはリード側が右として伝わります。iPhoneでは振動によるフィードバックも加わり、セッションを2台目のiPhoneやiPadに配信して、コーチや仲間に見てもらうこともできます。ライブコーチはDeepSwing Proの機能です。
スイングスピードの計測
両者の差がいちばんはっきり出るのがここです。GolfFixはヘッドスピードもボールスピードも計測せず、レーダーや弾道測定器との連携についての記載もありません。
DeepSwingは、正面から撮った動画でインパクト時のヘッドスピードとボールスピードを計測し、クラブごとにスピードの履歴を残します。グリップを変えたらヘッドスピードが1.3m/s(3mph)落ちていた、といったこともわかります。計測には高いフレームレートが必要です。iPhoneはすべてのモードを120fpsか240fpsで撮るので、特に何もしなくても測れます。Androidでは、背面カメラで「録画」を使うか、ハンズフリーで動く「速度」ボタンを使ってください。Androidの1スイング、マルチスイング、ライブコーチは60fpsで撮影するため、スピードは表示されません。スピードだけでは飛距離が決まらない理由とミート率(スマッシュファクター)の関係はTrackManの解説がわかりやすく、DeepSwingがヘッドスピードの隣にボールスピードを並べるのもそのためです。詳しくはスイングスピード計測のページをご覧ください。
コースに持ち出せるか
GolfFixの守備範囲は練習場とスタジオです(運営会社は練習場向けのGolfFix APEXシステムも販売しており、APEXでの記録はアプリにも表示されます)。コースで使うモードはありません。
iPhone版DeepSwing 3.3とAndroid版1.4で、ゴルフラウンド機能が加わりました。9ホールか18ホールのラウンドを始め、GPSでコースを探すか名前を入力し、何回の素振りをスキップするかを選びます。そこから先の本番のショットはすべて保存され、バックグラウンドで解析され、ホールごとに整理されます。スイングスコアはホールごと、そしてラウンド全体で出ます。ロック画面(iPhone)や通知(Android)にホールとスコアが表示され、ワンタップでカメラが開き、ショットの合間はカメラがオフのままです。練習場向けのアプリでは答えられない疑問、つまり「練習場のスイングはコースでも通用するのか」に答えてくれる機能です。
その疑問が気になるなら、DeepSwingをiPhoneかAndroidに入れて、まずマルチスイングで練習場の1打席分を撮り、次にラウンドを記録しながら9ホール回って、ふたつを比べてみてください。
ドリルと練習メニュー
ここはGolfFixの強みです。スライス、フック、引っかけ、プッシュアウト、飛距離不足、テンプラ、ダフリ、トップ、シャンク、トゥヒットを直すレッスンがあり、リズムとテンポのモード、ドライバーとアイアンに分けた日次と月次のレポートもそろっています。シャンクとトゥヒットに絞ったレッスンは、DeepSwingにはありません。さらに、自動翻訳つきの世界規模のコミュニティもあります。
DeepSwingの出発点は、あなた自身のデータです。「最も重要な修正」カードがいちばん点を落としているチェック項目をひとつ選び、「この課題を練習する」からそのためのドリルやフィットネスに進めます。すべてのチェック項目に、手順つきのドリル動画があります。トレーニングコーチは、目標、道具、レベルについての3つの質問から週ごとの練習プランを組み、7章構成のガイドが初心者に撮影のしかたとスコアの読み方を教えます。クラブフィッティングの提案には、実際に計測したスピードが使われます。具体的な流れはゴルフスイング・ドリルの記事で紹介しています。
プライバシー
GolfFixでは動画をサーバーに同期でき、スマホから動画を消してもレポートを開けます。プライバシー情報では、収集するデータに写真と動画が挙げられています。App Storeのプライバシーラベルには、識別子と使用状況データがトラッキングに使われると記載されています。解析そのものがスマホ上で行われるのか、サーバーで行われるのかは明記されていません。
DeepSwingは解析をスマホ上で行い、そのためにスイング動画がアップロードされることはありません。動画がスマホの外に出るのは、自分でコミュニティに投稿したとき、または自分で共有や書き出しをしたときだけです。
料金
GolfFixには、広告つきながらスイングを解析できる無料プランがあります。「Advanced Plan」は米国のApp Storeで月額14.99ドルまたは年額99.99ドル、ドイツでは17.99ユーロまたは99.99ユーロです。トライアル期間は明記されていません。
DeepSwingは録画、読み込み、解析までは無料ですが、iPhone版3.3.1とAndroid版1.4.1からは、結果をすべて見るにはProが必要です。2026年10月時点のユーロ圏での参考価格は、年額59.99ユーロ(新規登録者は7日間の無料トライアルつき)、月額9.99ユーロ、買い切り149.99ユーロ。価格は国によって異なり、実際に適用される価格はストアに表示されます。年間で比べるとDeepSwingのほうが安く、買い切りという選択肢はGolfFixにはありません。
結局どちらを選ぶべきか
GolfFixが向いているのは、名前のついたエラーとそのレッスンをたくさん見たい人、特にシャンクやトゥヒットに悩んでいる人、広告が気にならず無料プランで使いたい人です。
DeepSwingが向いているのは、エラーの裏にある数値を見たい人、レーダーなしでヘッドスピードとボールスピードを知りたい人、スマホに触らずに長く打ち込みたい人、次の1球の前にヒントを聞きたい人、本番のラウンドでスイングを確かめたい人です。年間の料金も安く済みます。
迷っているなら、App StoreかGoogle PlayからDeepSwingを入れてトライアルを始め、1スイングで正面からのスイングを5回撮ってみてください。同じ動画から、スイングスコア、最も重要な修正点、ヘッドスピードがわかります。自分で比べてみたい人は、GolfFixもApp StoreとGoogle Playで入手できます。ほかのアプリも含めた全体像は2026年版ベストなゴルフスイング解析アプリでまとめています。
よくある質問
GolfFixは無料で使えますか?
一部は無料です。無料の「Assistant Coach」でもスイングを解析でき、広告が表示されます。より詳しい「Head Coach」の解析、球筋を直すレッスン、リズムとテンポのドリル、広告なしでの利用には「Advanced Plan」が必要です。
GolfFixでヘッドスピードは測れますか?
2026年10月時点のApp Store、Google Play、公式サイトの説明を見る限り、測れません。DeepSwingは、高いフレームレートで撮影した正面からの動画で、ヘッドスピードとボールスピードを計測します。
Androidならどちらがおすすめですか?
どちらもAndroidで動きます。Android版DeepSwingには1スイング、マルチスイング、ライブコーチ、ゴルフラウンドがあり、スピードは背面カメラでの「録画」か「速度」ボタンで計測できます。Apple Watchアプリ、ウィジェット、2台目の端末への配信はiPhoneだけの機能です。詳しくはAndroid向けスイング解析のページをご覧ください。
昔撮った動画もDeepSwingで解析できますか?
できます。写真ライブラリから読み込んでトリミングし、クラブを選べば、同じ解析が行われます。スピードを測るには、正面から120fps以上で撮った動画が必要です。